地方と都市圏では事情が大きく異なるため、中学受験を一概に語ることはできません。とりあえず、都市圏における中学受験事情について概要をつかんでいきましょう。

今の小学生の親世代(30代)が小学生の頃は、まだまだ中学受験は一般的ではなかったと思います。
しかし、年を追うごとに中学受験は増加の一途を辿っており、大手進学塾の発表によれば、1998年度の都市圏における中学受験者数は4万2000人程度だったものが、昨年度は1都3県(東京、神奈川、千葉、埼玉)で6万4000人以上と過去最高を記録したそうです。

また、平静19年の小学校6年生の通塾率は約4割を記録しているそうです。

文科省の調査では、「子どもの塾通いが過熱化している」と感じている親が6割にも上り、「学校だけでの学習に対する不安」と並んで「学歴重視の社会風潮」を理由として挙げる人も半数以上に上っているそうです。つまり、公共教育機関だけでは子供の学習は不十分と考えているわけですね。

また、今の小学生の親世代には自分自身が中学受験経験者という人も増えつつあり、自身の子供の中学受験に前向きになる傾向もあるようです。

学習塾、中学受験、学歴社会、それぞれのキーワードは以前から存在していましたが、それぞれの言葉が持つ響きは時代ごとに違っています。学歴社会という言葉は21世紀的ではないという理由であまり使われませんが、今でも頑然と存在しているのがホントの所ではないでしょうか。

株式会社電通が調査・発表したデータ(「子ども自身が答えるインターネット調査手法」/2010年4月21日)によると、多くの小学生が勉強系の習い事は仕方なくやっているようです。まぁ、想像出来たことではありますが…。

さて、鳩山政権の目玉政策の一つ「子ども手当」ですが、中学校卒業までの子ども1人当たり、初年度は月額1万3000円で、次年度からは月額2万6000円支給されます。その是非は別の機会に譲るとして、子ども手当の使途については教育関連に充てることが望まれます。

『学習塾、子ども手当て効果に期待』
(読売新聞|2010年4月7日より引用)

◆「教育・育児」に使う傾向が強い
 博報堂の「子ども手当の使途に関する意識調査」によると、子ども手当の使途を、教育・育児に限定すると回答した人の割合が高い。経済的に余裕がある層と、余裕がない層に分けると、経済的余裕がある層が子ども手当を教育・育児の財源と捉える傾向が強いようだ。この層は、年度内に手当を使用しないと回答した人の割合が高く、中長期的な使用志向が強いこともわかる。
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先日のニュースでは、次年度から支給される増額分の1万3000円は、商品券のような金券での支給になるとの報道もありました。とにかく、”使って”もらって内需拡大に繋げたいというウラが透けて見える制度ではありますが、家計の負担が少しでも軽くなるなら意味があると思います。

中学受験を目指す目指さないに関わらず、小学生のうちに家庭学習の習慣を身につけさせたいものです。その上で、今度は子供が集中して勉強しているかどうかをよく見てあげましょう。一般的に小学生の集中力は、『学年×10分』と言われています。3年生なら30分、6年生なら1時間程度ということですね。

ですので、無理をしてダラダラと2時間続けて勉強するのは、あまり良い方法ではありません。高学年であれば、1時間集中して勉強した後で10~30分くらい休憩、その後1時間勉強するという方法がいいでしょう。

1時間集中して勉強が出来たら、まずその事を褒めてあげてください。そうすれば、子供は「とにかく1時間頑張れば、その後で休んでも褒めてもらえる」と分かり、1時間は集中しなければダメだという意識も自然と生まれてきます。学習時間を一旦区切る事で、より集中し理解が深まるという効果もあります。

人間の脳は、楽しいことをするのが好きと同時に適度な緊張感をもって取り組んだ方がより能力を発揮する性質があります。ダラダラと緊張感のない状態で勉強するよりも、時間を決めて、少し緊張している状態で学習した方がずっと記憶に残り理解も深まるのです。

しかし、毎日勉強する習慣がなかった子供の場合は、焦らずに毎日決まった時間、机に座るところから始めましょう。何もしなくてもいいので、まず、机に座り続ける事からはじめて、10分、次は15分と少しずつ勉強の時間を増やしていきましょう。子供自ら机に向かって勉強するのが習慣になるまで根気良く見守ってあげてください。

中学受験の算数は、高校生がチャレンジしても難しい問題があります。それ故勉強法も独特のコツのようなものが必要なのですが、勉強法に関して正しい勉強法で学習出来ていない生徒が少なくありません。中学受験で算数が苦手だという場合は、ほぼ間違いなく勉強法がしっかりとできていません。

中学受験における算数対策は、塾の先生の指導内容、復習の方法、問題集・参考書の選び方など多くの要素があります。これらの要素がバランスよく整っていないと苦労することになります。

また、算数で忘れてならないのはとにかく計算がすべての土台となることです。計算力がなければなりません。中学受験に求められるレベルの計算力を早めに身につけて、基礎をガッチリ固めつつ、応用問題をこなしていくことが重要です。問題演習では、『解法パターンの理解→慣れ→定着』という流れが大切です。

算数が苦手な生徒が小学5年生までにやっておくべきことは、確かな計算力を身につけておくことです。6年生になったらその計算力がモノをいいます。算数が得意なのは、算数のセンスだとか、応用力が身についたからだと思われがちですがそうではありません。小学4年生、5年生の時に学習する基礎的な計算が正確でしかもスピードがある、計算を苦にしないことで算数が得意になっていくのです。

小学生の学力の成長期は様々。身体の成長と同じように、早めに成長する子供もいれば、小学6年生になって大きく伸びる子供もいます。また、中学受験の算数が苦手でも、将来の学力のために計算力だけはしっかりつけておきましょう。

中学受験の算数の問題は基本的に中学校で習う内容のものばかりです。普通に公立の小学校に通っていたのでは手も足も出ない問題ばかり……。中学校で習う方程式を用いれば、簡単に答えを導き出せるものも、小学生に教える場合にはちょっと抽象的過ぎて、理解しずらい面もあります。

中学では方程式を教える際に、方程式を立てさえすれば意味を考えなくても自動的に解答が得られるとして方程式の作り方と計算方法を強調し、それにふさわしい問題を演習します。しかし、中学受験の算数では最後まで意味をひきずって解かなければならない問題が多く、方程式を使うとかえって分かりにくくなるケースもあります。

大学入試においても問題を念入りに工夫して出題する難関大学では、積分などの文字式の単純計算や、はじめに式を立てさえすればあとは一直線で解けるという問題はほとんど出ません。将来難関大学を目指す児童の中には、中学受験が目標でない場合も中学受験の算数に取り組む場合もあります。中学受験の算数は難関大学の入試問題を小学生向けに翻訳したものと見られるものもあるのです。

ただし中学受験の算数は、日数や人数などの乗除でのべ量を出して考えること、比と実際の数量の関係を利用した相当算とよばれる方法は方程式ではないが、それに近い計算法が必要とされること。また、数量の比を直線で表した線分図や二つの数の積の関係を長方形の面積に変えて考える面積図もよく使われます。また、素因数分解、N進法、相似比と面積比などのように中等教育内容も一部登場するのが中学受験の算数の特徴です。

東京、大阪、名古屋などの都市圏では中学受験も一般的で、中学受験に関する情報も比較的簡単に手に入れることが出来ます。しかし、都市圏以外の地方では学区の公立中学に進学するケースが多く、中学受験はまだまだ普及しているとはいえないようです。

しかし、中学受験が全くないというわけでもありません。

私立の中高一貫校も増えてきていますし、公立の中高一貫校も新設されるようになってきています。地方においても中学受験はもう他人事ではなくなりつつあります。そんな地方の中学受験に関する情報をまとめていきたいと思います。

地方の中学受験の準備は、だいたい小学4年生の秋~小学5年生の初夏くらいから始めるのが一般的だといわれています。無理をして低学年の頃から進学塾へ通ったり、家庭教師を雇ったりする必要はありません。とにかく、小学校で習うことをきちんと理解することと、自宅で勉強する習慣を身につける事が大切です。自宅での学習習慣がないと、せっかく進学塾に通ってもなかなか成績はあがりません。

しかし、1~2年先の中学受験に向けて受験勉強を続けていくのは小学生にはとても難しいことです。中学受験は勉強だけではなく、体力勝負なのです。勉強の習慣を身につけるには、身体に覚えさせるしかありません。

そのためにも、受験に負けない丈夫な体を作るために、早寝早起を徹底させること、朝ごはんをしっかりと食べさせること、規則正しい生活が出来るように親御さんがしっかりと管理してあげる必要があります。

中学受験といえば思い浮かべる有名塾がいくつかあります。小学生の子供をお持ちで中学受験を考えている場合には、中学受験専門の塾に入るのが合格への近道だと思います。そんな中で、実績と実力で信頼を得ている有名塾がいくつかあります。

首都圏の中学受験塾の「三大中学受験塾」として、日能研・四谷大塚・SAPIXが挙げられるでしょう。

◆日能研
日能研は、関東・関西・東海・九州に教室を展開しており、中学受験の塾の中では最も生徒数が多い塾です。首都圏では、小学6年生だけで、約1万人の生徒が中学受験を目標に日能研で日々勉強しています。日能研の良さとして、「テキスト」、「カリキュラム」、「中学受験に関する情報力」だと思います。テキスト、カリキュラム、自宅学習が充実している反面、大量の課題をこなすために、塾とは別に家庭教師を漬けているというケースも少なくないようです。

◆四谷大塚
四谷大塚は50年以上の歴史を持つ中学受験進学塾の老舗です。四谷大塚は前記の日能研と同様に「テキスト」、「カリキュラム」、「中学受験に関する情報力」が素晴らしいと思います。しかし、四谷大塚も日能研同様に、復習が重要になっています。

◆SAPIX
SAPIXはハイレベル特化型の中学受験塾です。この塾の特徴は、ずばり「上位有名校の進学実績」です。塾内の上位クラスは、レベルの高い授業を行っていますが、中学受験の前にこのクラスに入るのが大変だということです。SAPIXは、冊子やプリントの配布数が多い塾ですので、母親が管理し、復習を徹底する事が重要です。

中学受験に関するアレコレをご紹介してきましたが、今回はちょっと淋しいニュースが飛び込んできたのでそれをご紹介したいと思います。

小学館:「小学五年生」「小学六年生」87年の歴史に幕 「読者ニーズ多様化」
(毎日jp|毎日新聞 2009年10月27日 東京朝刊より引用)

 小学館は26日、学年別学習雑誌「小学五年生」と「小学六年生」を今年度末の号で休刊とし、来春から両誌に代わって新学習漫画誌「GAKUMANPLUS」(仮題)を創刊すると発表した。両誌は1922年の同社創設と共に創刊。ピークの73年4月号では「五年生」が63万5000部、「六年生」が46万部を記録したが、近年は両誌とも5万~6万部と低迷していた。
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今、小学生のお子さんをお持ちの親世代が小学生の頃には、多くの方がこの「小学六年生」と「小学五年生」を読んだのではないでしょうか。今から四半世紀前は、携帯ゲーム機、携帯電話、電子辞書、パソコン、インターネットなどはまだありませんでした。中学受験もまだまだ全国的なものではなく、一部の有名私立に限ったことだったと思います。しかし、今では、公立の中学高校一貫校も創設される時代になっており、中学受験は広く普及の一途を辿っています。

今後も価値観は様々に多様化していく方向にあります。小学館の「小学六年生」と「小学五年生」が休刊するというニュースはこうした価値観の多様化を象徴する減少の一つなのではないでしょうか。

中学受験を目指していらっしゃるご家庭では、まずほとんどのご家庭で中学受験専門の進学塾を利用していると思います。また、多くの場合、中学受験のための個別指導塾や中学受験専門のプロ家庭教師も併用されているようです。

しかし、中学受験の進学塾のカリキュラムを全部しっかりと消化しようとすると、子供に多大な負荷がかかってしまうこともあります。子供に負荷がかかって、ストレスが多いようだと結果に悪い影響を与えてしまうことがあります。詰め込み過ぎを避けて、効率よく中学受験の勉強ができるように、進学塾、個別指導、家庭教師の手配は慎重に考えたいものです。

子供に多大な負荷を与える可能性が高いので、信頼できる塾や家庭教師を探すことが重要です。信頼関係が築けなければ、子供を安心して預けることはできません。

◆国算理社4教科を満遍なく勉強できているか
◆得意科目、不得意科目があるか
◆集中力があるほうか、ないほうなのか
◆厳しく言わないと勉強しないか
◆要領がいいか
◆難関校を狙うのか

中学受験専門塾で使用している教材は、最難関の中学受験にも対応できるものです。その教材を全てこなせれば、最難関校への合格も不可能ではありませんが、現実的には子供たちの学力はさまざまで100%にすることは不可能です。親としては必要に応じて塾に足を運んでカリキュラムの調整を相談できるかどうかは重要なポイントです。落ちこぼれたからと、放り出されてしまうような塾では安心して子供を預けることは出来ません。

よーく、中学受験のことを勉強してくるといろんなことが分かってくると思うので、一緒に中学受験について学んで行きましょう。
まず、「中学受験」は大きく2つに分けられ、1つ目は、私立中学の受験で2つ目は、公立中高一貫校の受験になります。

どちらの中学受験の場合も、中高一貫であること、学力テストによる選抜が行われ、国私立中学受験の試験科目は、国算理社の4科目、国算理の3科目、国算の2科目など、学校によって科目数が違います。出題される問題は、小学校で習う範囲を大きく超えているものが多く、塾などで学習しないと解けない問題がほとんどです。

公立中高一貫については、適性検査と呼ばれるテストが実施され、国算理社のような科目別ではなく、各科目が混じりあった総合問題、作文、聞き取り問題などとして出題されます。

公立中高一貫の中学受験は、難易度の高い問題も出題されているようですが、基本的に小学校の学習指導要領の範囲内で出題されるように気をつけられています。しかし、一定の訓練をしておかないと時間内に解けない問題も多くあり、準備なしに解ける問題ではないでしょう。公立中高一貫校は近年続々と設立され、日能研をはじめとする大手学習塾や進研ゼミなどの通信教育でもその対策講座の開設が相次いでいます。

これまで一般的に中学受験という場合、国私立中学校をさすことがほとんどでしたが、公立中高一貫校の出現で今後はより明確に、「国私立中学受験」と「公立中高一貫校受験」を分けて中学受験対策が行われていくことになると考えられています。